J1浦和は10日、来年2月26日に浦和のホームで予定されているアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦の会場に関する経過報告を公式サイトに掲載した。
浦和のホーム、埼玉スタジアムでは芝改修工事が予定されており、5年ぶり3度目のアジア制覇がかかる大舞台で本拠地が使用できない可能性が浮上している。当初は昨年12月から今年春にかけて芝生の張り替え工事が予定されていたが、日本サッカー協会の要望を受け、施設を所有する県が、W杯予選を開催できるよう着工の1年先延ばしされたため、ACL決勝の日程とバッティングしていた。
浦和は県に対し、芝改修工事の実施時期の延期と工事の実施期間の短縮を要望してきたが、「芝改修工事の工期変更に要する費用がクラブで負担できる範囲を大幅に超えていること等から、その実現は経営的に不可能であると判断し、芝改修工事の工期変更については大変遺憾ながら断念することを決断いたしました」と工事期間の変更は断念することを発表した。
浦和は県から、工事期間変更の場合は10億円以上の費用負担を求められていた。埼スタでの決勝戦の開催を目指し、サポーター有志から県に対し5万8430筆の署名が集まったが、工事期間は動かせなかった。
ただ、埼スタでのACL決勝開催を完全にあきらめたわけではなく、「アジアサッカー連盟(AFC)に提出しております、ACL2022決勝戦開催日程の変更を求める要望書に基づき、JFA、Jリーグのご協力をいただきながらAFCとの交渉を行ってまいります」と決勝戦の開催日程変更を求めることは継続するという。
日程変更がかなわなかった場合は、ACL規約に沿ったスタジアムで開催するとしており、国立競技場(東京)、日産スタジアム(横浜)などが代替候補に挙がる。
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