茨木は帝京長岡高のグラウンドでボールを手にポーズを取る。プロでの活躍を誓った 雪国魂で活躍だ! 阪神からドラフト4位指名された茨木秀俊投手(18)=新潟・帝京長岡高=がサンスポの単独インタビューに応じた。北海道出身で、幼少期から雪上を駆け回ってきたポテンシャル抜群の右腕。1年目から1軍デビューした森木大智投手(19)の後を追って、高校時代には踏めなかった甲子園での奮投を夢見た。(聞き手・織原祥平)
――指名あいさつも終えて、今の心境は
「幼い頃からの夢だったプロ野球選手になれたんだなという実感と責任感があります」
――憧れの甲子園で投げられる
「高校時代から憧れの場所が甲子園でした。ずっと目指してやってきた3年間で、あと一歩というところで負けてしまって(3年夏の新潟県大会で決勝敗退)、もう投げられないのかという思いもあったなか、阪神から指名されて、とてもうれしい気持ちもありました」
――北海道出身。帝京長岡高に進学した理由は
「(進学しないかという)話があって体験に行ったんですけど、雰囲気が自分に合っていて、その中で芝草(宇宙)監督の指導を受けたくて来ました。自分に合った練習環境でやるのが一番、寮生活で学べることもたくさんあると思ったので、迷ったけど、決めました」
――新潟は冬場、雪が降るが
「雪が積もっているなかでも、長靴を履いて走ったりしていました。コーンを置いたりコースを決めて回ってきたり、いろいろ種目というか、メニューをコーチが決めてやっていました」
――北海道でも
「やっていました。小学校のころから雪には慣れていて、雪遊びもしていたので、苦だと思いませんでした」
――雪の上を走って足腰が強くなった
「下半身強化という意味ではいいと思います。やる日は最低でも1時間はやっていました。3日に一回くらいです。(しんどい?)まあ、みんな遊び感覚でやっていたので…」
――同じ北海道出身の高校生、門別啓人投手(東海大札幌高)が阪神からD2位で指名されている。縁を感じる部分は
「面識はありませんが、切磋琢磨してやっていければと思います。北海道のことは(関西の)みなさんはあまり知らないと思いますし、活躍してアピールできたらいいなと思います」
――目標の選手は
「(オリックスの)山本由伸投手。勝てる投手を目標にしているので、そういう投手だと思うので憧れています」
――山本もD4位で入団して活躍。同じように
「『焦らず』と(指名あいさつでスカウトから)言われたので焦ることはないですけど、やっぱり甲子園のマウンドで投げたい気持ちはありますし、1年でも長くやれればいいと思うので、しっかり体を作って1軍で投げられればと思います」
――今年はD1位入団の森木が1軍デビュー。1年目から1軍で
「経験は大事なので、そういう経験はしたいと思います。森木選手は一つ年上ですし、すごい球を投げるので、憧れる部分があります」
――聞いてみたいこと
「動画とかでも気持ちが伝わってきて、そういうところは見習いたいなと思います」
――将来的にはどんな選手に
「勝てる投手を目指しています。(山本由伸は)まだまだ遠い存在なので、少しでも追いつけるようにやっていきたいと思います」
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