名古屋鉄道が8日発表した2022年9月中間連結決算は、売上高が前年同期比17・3%増の2631億円で3年ぶりの増収だった。純利益は約7・6倍の77億円。新型コロナウイルス感染が落ち着いたことで旅客が増えて鉄道事業が回復した。ただ電気代や資材価格の上昇などでコストが増えており、高崎裕樹社長は運賃の値上げは避けられないとの考えを示した。
分譲マンションの販売などの不動産事業も好調だった。一方、電気やガソリン代上昇により、23年3月期にはグループで54億円のコスト増を見込んでいるとした。
高崎社長は決算会見で「経費は増加している。安全、安心の輸送のための投資は必要で、運賃の値上げは避けられない」と述べた。値上げ幅や時期などは未定とした。