2日、イングランド2部リーグのサンダーランド戦で負傷し、担架に乗せられるハダースフィールドの中山(下)=ハダースフィールド(ゲッティ=共同) 20日に開幕するサッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会に臨む日本代表で、けが人が続出している。1日に26人のW杯メンバーが発表されたばかり。主力級の相次ぐ負傷で本大会へ暗雲が垂れ込めている。
衝撃が走ったのは2日だった。中山雄太(ハダースフィールド)がイングランド2部リーグのサンダーランド戦で負傷。翌日に所属クラブがアキレス腱の手術とW杯欠場を発表した。3日の欧州リーグでは冨安健洋(アーセナル)がチューリヒ(スイス)戦で後半28分から出場し、わずか15分後に負傷交代した。
今回のW杯は酷暑を避けるため、通例の6~7月でなく11~12月開催という異例の日程。各リーグは大会直前まで試合が組まれている。日本協会の田嶋幸三会長は4日に取材に応じ「シーズン途中でやるW杯の難しさを改めて感じている」と神妙な面持ちで語った。
W杯代表入りしている浅野拓磨(ボーフム)と板倉滉(ボルシアMG)は、ともに9月に膝の靱帯を痛めて実戦復帰していない。守田英正(スポルティング)久保建英(レアル・ソシエダード)田中碧(デュッセルドルフ)も万全ではない。
重傷や病気の場合に限り、チームの初戦の24時間前までなら選手の入れ替えは可能。1日のメンバー発表後に「何が起こるか分からない」と話していた森保一監督は難しい対応を強いられそうだ。