藤井美羽はボードの前で記念撮影(撮影・戸加里真司) JLPGA最終プロテスト・最終日(4日、茨城・大洗GC=6543ヤード、パー72)通算3オーバー、18位タイまでの20人が合格した。首位から出た藤井美羽(みう、18)=愛知・栄徳高3年=は72と耐え、通算7アンダーの4位で一発合格を果たした。現役高校生で唯一の合格者として、ツアーでの活躍を誓った。通算10アンダーで神谷そら(19)=フリー=が、単独トップで合格した。
1番でティーショットを放つ藤井美羽(撮影・戸加里真司)女子高生プロの誕生だ。藤井が4日間を戦い抜き、4位で一発合格。「実感が湧かないです。楽しく回れたのでよかった」と優しく笑った。
首位に並んで出て、3バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの72。伸ばしきれなかったが、貯金を守り切った。
名古屋出身の18歳。祖父の影響で6歳でゴルフを始め、今年9月にツアーデビュー。予選落ちしたが経験を積み、初挑戦のテストで、高校生唯一の合格者となった。
ご褒美は〝賞金〟。試合前に母とアンダーパーの日数によって小遣いをもらう約束をした。結果は3日間で2万円獲得。「大好きな(人気バレーボール漫画の)ハイキューのグッズを買います。使い切れるかな」と声を弾ませた。
目標は地元・名古屋出身でツアー5勝の服部真夕。「いつでも笑っている、応援されるプロになりたい」。おっとり口調で話す藤井の、新たなゴルフ人生が幕を開けた。(高橋朝香)
▼藤井 美羽(ふじい・みう) 2004(平成16)年7月6日生まれ、18歳。名古屋市出身。愛知・栄徳高3年。祖父の影響で6歳でゴルフを始めた。21年「中部女子学生ゴルフ選手権」優勝。22年「日本ジュニア選手権女子15―17歳の部」4位。得意クラブはアイアン。155センチ、52キロ。