10月31日は一般社団法人日本ガス協会が定める「ガスの記念日」。日本のガス事業にとって特別な日に、社会人野球の日本選手権1回戦で「ガス対決」が実現した。大会史上初の3連覇を狙う大阪ガス(大阪)と、昨年の都市対抗を制した東京ガス(東京)の顔合わせ。優勝候補同士の一戦で、大阪市西区にある京セラドーム大阪は、試合前から熱気に包まれた。
特に沸いていたのは、大阪ガスを応援する三塁側のスタンド。京セラドーム大阪は、大阪ガスが大阪市内に都市ガスを初めて供給した「岩崎町工場」の跡地一帯に1997年に建てられた。「大阪ガス発祥の地」と呼ばれ、同社社員にとっては聖地といえる特別な場所だ。
球場のすぐ横には大阪ガスの大阪事業所があり、応援団の入場サポートにあたった人事部勤務の大迫幸一さんは「(夏に東京ドームで行われる)都市対抗よりも盛り上がりますね。ガス対決は注目される印象があります」。特別な日に特別な場所で実現したガス対決。例年以上の注目度を感じ、エネルギッシュに動き回っていた。
大阪ガスを応援する観客に配布されたレプリカユニホームとタオル(手前)試合開始は午後6時半。午後5時半過ぎに業務を終えた大阪ガスの社員らが続々と入場した。他のチームよりも圧倒的に多い約5000人が集結。球場入りの際には、白を基調としたレプリカユニホームや同社のたぬきのマスコットキャラクター「えねまる」が描かれた水色のタオルなど応援グッズが配布された。三塁側スタンドはあっという間にレプリカユニホームカラーの白に染まった。
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