首位タイで終了した鈴木愛=瀬田GC(撮影・中島信生) TOTOジャパンクラシック第1日(3日、滋賀・瀬田GC北C=6616ヤード、パー72)唯一の日米ツアー共催大会が開幕。今季初優勝を目指す鈴木愛(28)=セールスフォース=が7バーディー、ボギーなしの7アンダー65で回り、上田桃子(36)=ZOZO=と並んで首位発進した。今季から主戦場を米ツアーに移した昨年大会覇者の古江彩佳(22)=富士通=と小祝さくら(24)=ニトリ=が1打差の3位。さらに1打差の5位に山下美夢有(21)=加賀電子=が続いた。渋野日向子(23)=サントリー=は71位と出遅れた。
大会前に絶好調宣言した鈴木は有言実行の首位スタートに超ご機嫌だった。7バーディーを奪い、今季4度目のボギーなし。この日の天気と同じ秋晴れの会見は、デレデレの〝爆弾発言〟も飛び出した。
「パーのホールも全部惜しいパー。パットが入っていれば余裕で10アンダーは出ていたと思う」
4番(パー4)で2・5メートルを沈めて最初のバーディー。6番(パー4)は10メートルをねじ込んだ。9番(パー4)は残り135ヤードの2打目をピンそば2メートルにぴたり。ショットもパットも完璧だった。
ツアー通算17勝、2度の賞金女王に輝いた実力者も今季は不振にあえいでいた。10月の「富士通レディース」終了時のメルセデスランキング35位以内が出場できる今大会には「出られたのはうれしいけど、悔しい」と滑り込み出場。「今年はモチベーションも下がり気味だった」と結果が出ない中、心の支えになったのが、昨年11月にCDデビューしたジャニーズ事務所所属の7人組のアイドルグループだった。
「なにわ男子です。それしかないです。やる気をもらいました。グッズを集めたり、ユーチューブを見たり、コンサートにも2回行きました」
推しメンは高橋恭平。「いつもすごくクールだけど、笑ったときのくしゃっとなる顔のギャップがたまらない」。初めてハマったアイドルに28歳は「結婚したい!」と目をきらきらさせた。
今季5度目の首位発進で目指すは昨年7月の「資生堂レディス」以来の優勝。「今度、ハッピーサプライズという新曲が出るんです。自分も今週がハッピーサプライズになればいいなぁ」。なにわ男子のネタでオチも完璧。このままゴールに突き進む。(臼杵孝志)
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