プロボクシングWBO世界フライ級王者の中谷潤人(24)=M・T=が27日(日本時間28日)、スーパーフライ級へ昇級するため王座を返上した。プエルトリコのサンフアンで開催中のWBO総会で報告され、所属ジムの村野健(たけし)会長も同日付で返上したことを認めた。
WBO総会で行われたランキング委員会では、WBO世界スーパーフライ級1位にランクされることが全会一致で決定。11月1日にさいたまスーパーアリーナで闘う同級転向後初戦の10回戦で、元WBO、IBF世界ミニマム級統一王者でWBO世界スーパーフライ級3位のフランシスコ・ロドリゲス(29)=メキシコ=に勝利すれば、指名挑戦者となることが濃厚となった。
WBO総会で、WBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(33)=志成=が、12月31日に東京で2団体王座統一戦として、WBA王者のジョシュア・フランコ(27)=米国=と対戦することが内定。勝者は統一戦から180日以内に、指名試合を闘う必要がある。
また、WBC世界スーパーフライ級王者だったジェシー・ロドリゲス(22)=米国=が、階級をフライ級に下げるため、26日(同27日)に王座を返上。村野会長は中谷がWBOで1位にランクされることを「望んでいたことなのでありがたい」とした一方で、空位となったWBC王座を狙う可能性もあるとした。
WBOランキング委員会はJ・ロドリゲスをWBO世界フライ級1位にランクインさせ、1位から2位に下がったクリスチャン・ゴンサレス(23)=メキシコ=と王座決定戦を命じることも全会一致で決定。合意に達する見込みで、米国で来年の1月か2月に行われることが有力となっている。
プロ戦績は中谷が23戦23勝(18KO)、F・ロドリゲスが42戦36勝(25KO)5敗1分け、井岡が31戦29勝(15KO)2敗、フランコが23戦18勝(8KO)2敗2分け1無効試合、J・ロドリゲスが17戦17勝(11KO)、ゴンサレスが16戦15勝(5KO)1敗。
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