ケガで欠場した昨年の分までプレーオフで暴れたいアクーニャ・ジュニア(USA TODAY) 米大リーグの今季王者を決めるワールドシリーズ(以下WS、7回戦制)は28日(日本時間29日)に開幕する。
米メディアで優位と予想されているのはア・リーグ覇者のアストロズ(西地区)だ。WSは2年連続、直近6年で4度目の出場。しかも今季のポストシーズンは7戦全勝と圧倒的な強さだ。WSでは2019年にナショナルズ、昨年はブレーブスに敗れており、世界一になれば17年以来5年ぶり2度目となる。
「勝利への思いは強くなる一方だよ。(チームへの)賛辞もあれば批判もある。どちらも自分らには刺激になる」とはダスティ・ベイカー監督(73)。5球団合計で歴代9位の通算2093勝を挙げている名将は02年ジャイアンツ、21年ア軍で両リーグ優勝を果たしているが、WS制覇はない。歴代勝利数トップ10の中で自分だけが持っていない優勝リングを獲得する大きなチャンスだ。
一方のフィリーズはナ・リーグ東地区3位ながら、ワイルドカードから勝ち進んできた勢いがある。ヤンキースの松井秀喜外野手がMVPに輝いた09年のWSで敗れて以来の出場。13年前にヤ軍の三塁コーチだったロブ・トムソン監督(59)は、6月から監督代行として指揮を執り65勝46敗の好成績が評価され、今月に入って2年契約を交わした。「自分ではなく選手に注目してほしい」とコメントしているが、初制覇すればさらに脚光を浴びるだろう。
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