ソフトバンクは25日、ペイペイドームで秋季練習を行った。11月の「侍ジャパンシリーズ2022」に選出されている甲斐拓也捕手(29)が代表取材に応じ、日の丸への思いを語った。
「(栗山監督が)どういう野球をするのか。たくさん話を聞きたいというのが大きいです。どういう役割かわからないですけど、求められるところで仕事ができるようになりたいです」
昨年の東京五輪では正捕手として世界一に貢献した。来年3月にはWBCが控えているだけに、壮行試合とはいえ大切な実戦機会となる。来月は日本ハム、巨人、オーストラリアと対戦する予定だ。甲斐は侍ジャパンの栗山監督からかけられた言葉を明かして、背筋を伸ばしていた。
「シーズン中もお話ししたことありますけど『今年、苦しんでいる拓也を見られて俺はうれしい』と言ってくれて。なかなか、そう言ってくれる方はいないと思いますし。どんどん苦しんで、もっと強くなれるからという言葉をもらって。僕もそう信じてやろうと思っています」
今季は打率・180、1本塁打、27打点など打撃面で苦しみチームもシーズン2位で終わった。甲斐にとっても苦しかった一年だが、それを糧に乗り越えてくると信じている栗山監督にとっては、必死にもがく姿がうれしかった。栗山監督なりの期待の表現に甲斐も「壮行試合でも、もちろん緊張する。仕事ができるようにやらないと」と表情を引き締めた。
29日には宮崎に移動する予定。30日、31日と「みやざきフェニックス・リーグ」に出場する予定だ。