巨人・水野スカウト部長(右)からドラフト会議のIDをプレゼントされた慶大・萩尾(撮影・片岡将) 巨人からドラフト2位指名された萩尾匡也外野手(21)=慶大=が23日、横浜市の同校グラウンドで水野雄仁スカウト部長(57)らのあいさつを受けた。東京六大学秋季リーグ戦では最終節を残して打率・429、4本塁打、17打点で三冠をキープ。右の大砲は、慶大OBで元巨人の高橋由伸(47)も達成していないトリプルスリー(同一シーズン打率3割、30本塁打、30盗塁)を目標に掲げた。
原監督の直筆サインが入ったドラフト会議の通行証を受けとり、表情を引き締めた。萩尾は「トリプルスリーを目指してやっていきたい。巨人というチームは強くなきゃいけないと思うので、少しでも貢献できれば」と大きな目標を掲げた。
180センチ、85キロ。慶大では4番打者を務め、走力と長打力を併せ持つ右の大砲だ。東京六大学秋季リーグ戦では打率、本塁打、打点でトップに立ち三冠王も視界に入る。
偉大な先輩の背中を追う。慶大から巨人に入団し1年目から126試合に出場し、打率・300、19本塁打を記録した高橋由伸氏だ。「僕からしたら雲の上の存在。プロ野球で長年活躍された方に少しでも近づけるように頑張りたい」と目を輝かせた。
史上最年少で三冠王となったヤクルト・村上と同じ熊本出身。文徳高時代には1学年上の村上擁する九州学院高と何度も対戦しており、プロでの〝再戦〟にも意欲を示す。
11月5日からの早大との最終節で勝ち点を挙げればリーグ優勝が決まる。「優勝、日本一に向けて全力を尽くしていきたい」。有終の美を飾り、プロの世界に飛び込む決意だ。(樋口航)
この記事をシェアする