大相撲九月場所での照ノ富士=両国国技館(撮影・土谷創造) 大相撲秋巡業(22日、甲府市・アイメッセ山梨)横綱照ノ富士(30)がこの開催地から秋巡業を休場したことを受け、師匠の伊勢ケ浜親方(62)=元横綱旭富士=は22日、電話取材に応じ、18日に左右の膝の手術を受けたことを明らかにした。
手術は内視鏡によるもので、すでに退院。同親方は「まだ抜糸も済んでいない。治るまではしようがない。(治るまでの)期間どうこうはわからない。抜糸してリハビリする一連の流れがある」と説明した。
照ノ富士はかつて両膝を痛めて手術を施すなどして大関から陥落。序二段まで番付を落とした。その膝を悪化させ、9月の秋場所を「両変形性膝関節症」「右膝骨挫傷」を理由に途中休場。師匠は当初から手術の必要性にも言及していた。8日から計4日間実施された秋巡業では横綱土俵入りを務めていたが、相撲を取る稽古はせず、取組からも外れていた。
横綱審議委員会(横審)の高村正彦委員長(元自民党副総裁)ら多くの委員は秋場所後の定例会合で、11月の九州場所(13日初日、福岡国際センター)を休場した場合でも、横審は静観するとし、治療に専念することに理解を示している。伊勢ケ浜親方も「焦っても一緒。しっかり治さないといけない」と休場に含みをもたせた。
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