球界関係者によると、チームは加藤の調査などを済ませており、18、19日のスカウト会議で指名順や指名選手を最終的に判断するという。
日本ハムはこれまでも花巻東高時代に大リーグ挑戦を表明していた大谷や、巨人入りを熱望していた菅野の強行指名などで話題を集めてきた。
来年3月には新球場「エスコンフィールド北海道」(北広島市)が開場する。〝逆輸入〟の加藤の獲得が実現すれば、二塁手を固定できなかったチームの戦力補強としてだけでなく、既に1位指名を公表している投打二刀流の日体大・矢沢ともに大きな話題となりそうだ。
「来年は2位は考えていない。トップしか考えていない」という新庄監督が、初参加のドラフト会議でサプライズを起こす。
★新人選手選択会議規約・第1、2条(抜粋) 日本の中学校、高等学校、大学に在学した経験を持たない場合であっても、日本国籍を有するものは新人選手とする。球団が新人選手と選手契約を締結するためには、選択会議で、契約を希望する選手に対する選手契約締結の交渉権を獲得しなければならない。
■加藤 豪将(かとう・ごうすけ) 1994(平成6)年10月8日生まれ、28歳。米カリフォルニア州出身。幼少時を日本で過ごしたのち、同州サンディエゴで育つ。ランチョ・バーナード高から2013年ドラフト2巡目(全体66位)でヤンキース入団。パドレス傘下などを経て今季はブルージェイズとマイナー契約。開幕戦のベンチ入りを果たし初のメジャー昇格をするなど8試合で打率・143、0本塁打、0打点。5月からメッツ傘下3Aでプレー。185センチ、91キロ。右投げ左打ち。
■日本ハム・ドラフト会議の〝サプライズ指名〟
★菅野智之(2011年、東海大) 巨人・原辰徳監督のおいとして注目され、巨人と相思相愛といわれる中、1位で指名。抽選で交渉権を獲得したが、菅野は入団を拒否。
★大嶋匠(同年、早大ソフトボール部) 大学通算80本塁打ながら、同年春から硬式野球の練習を始めた異色の大型捕手を〝隠し玉〟として7位で指名。
★大谷翔平(12年、花巻東高) 最速160キロの二刀流は米大リーグ挑戦を表明していたが、1位で強行指名し、交渉権を獲得。当初大谷は指名あいさつにも顔を出さなかったが、粘り強く交渉し、入団にこぎつけた。
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