新庄監督は加藤がお気に入り。走攻守とマイナーで苦労した経験に期待を寄せている 有言実行のサプライズだ!! 20日に東京都内で開催される「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」で日本ハムが今季、ブルージェイズでメジャーデビューした加藤豪将(ごうすけ)内野手(28)=メッツ傘下3A=の指名を本格的に検討していることが17日、分かった。新庄剛志監督(50)も既にラブコールを送っており、2013年にMLBドラフトで日本選手初となる指名を受けた男を〝逆輸入〟での獲得に動く。
今春はブルージェイズの招待選手としてメジャーキャンプに参加した加藤。4月にメジャーデビューを飾った(共同)ドラフト会議の主役は今年も譲らない。日本ハムが、異色の28歳の獲得へ動く。メッツ3Aで今季を終えた加藤を指名する可能性が高まった。
日本人の両親のもと、米カリフォルニア州で生まれ育った加藤は、左打ちの二塁手。2013年6月にMLBのドラフト会議でヤンキースから2巡目で指名されて、入団。ルーキーリーグ、1A、2A、3Aからはい上がり、プロ10年目の今年4月、ブルージェイズでメジャーデビューを果たした。
日本国籍を有する選手がMLBドラフトを経て、メジャーデビューしたのは史上初で、4月27日のレッドソックス戦では初安打となる二塁打を放った。その後は3A降格と戦力外を経て、5月上旬にメッツへ移籍。3Aでプレーを続けた。
異色の経歴を持つ男に興味を示したのが、自身も大リーグでのプレー経験のある新庄監督だ。28歳ながら3度の戦力外を経験している苦労人に対し、「そういう選手はすごく好き。即戦力を取りたい。足も速いらしいし、根性もあるみたい」とラブコールを送り、獲得を熱望していた。
メジャーでプレーした加藤だが、野球協約で獲得にはドラフト会議での指名が義務づけられている。過去にはオリックスがマック鈴木(02年2巡目)、日本ハムがマイケル中村(04年4巡目)、多田野数人(07年1巡目)を指名した例もある。
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