三回、マウンドを降りる板東(左)。藤本監督(奥)の期待に応えられなかった (パ・クライマックスシリーズ・ファイナルステージ第2戦、オリックス4-3ソフトバンク、オリックス3勝、13日、京セラ)チャンピオンの野球に隙はなかった。ソフトバンクは連敗を喫し、藤本監督は必死に言葉を絞り出した。
「見せ場はあったけどね。向こうのリリーフ陣が一枚上でした」
一回1死一、三塁でデスパイネの併殺崩れの間に先制。だが、先発の板東がその裏に同点にされた。三回1死一塁から柳田の適時二塁打で勝ち越したが、再び同点とされて流れをつかみ切れなかった。指揮官も「点を取って取られて、取って取られてですからね。しんどいゲームだったね」とうなだれた。
五回1死二塁から2番手・大関が杉本に決勝2ランを浴びた。「一塁は空いていたんだけど。安易な1球だった」と指揮官。オリックスとはシーズンで10勝15敗。ポストシーズンでも王者の層も厚く、これで0勝3敗。突破には4連勝するしかなくなったが、0勝3敗から4連勝で覆したチームはなく、突破率は0%だ。
「仕方ない! 崖っぷちや! もう1敗もできないから。あした頑張ります」
前を向くしかない。藤本ホークスの意地が見たい。(竹村岳)
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