4団体王座統一戦会見のフォトセッションに応じる(左から)NTTドコモ・前田義晃副社長、井上尚弥、大橋ボクシングジム・大橋秀行会長=横浜市西区(撮影・斎藤浩一) プロボクシングWBA、WBC、IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥(29)=大橋=が13日、横浜市内で会見し、12月13日に東京・有明アリーナでWBO王者のポール・バトラー(33)=英国=と、アジア選手で初めて4団体王座統一戦を闘うと発表した。勝てば男子では全階級合わせて史上9人目の4団体統一王者となる。
試合は動画配信サービスの「dTV」と「ひかりTV」で生配信され、dTV会員(月額税込550円)は追加料金なしで視聴できる。2018年から井上のメインスポンサーを務めるNTTドコモ(当初は今年7月に吸収合併したNTTぷららと契約)の前田義晃副社長は「この試合を多くの方々にごらんいただきたい」とペイ・パー・ビュー(PPV)ではなくサブスクリプション方式での配信を決めた理由を説明した。井上の前戦はアマゾンプライムビデオが独占で、2戦前はひかりTVなどがPPVで生配信した。
所属ジムの大橋秀行会長(57)は「PPVという選択肢もあったけど、NTTドコモさんの方から幅広く注目される試合なので、幅広く見ていただきたいということで」と経緯を明かし、「見やすいようにしていただけたので、ボクシング界のためにもすばらしい試合を幅広く見せられるっていうのは大事な話で、そこはすごく感謝している」とした。
前田副社長は今後も「dTV」と「ひかりTV」で継続的に井上の試合を配信することを希望し、「スポーツを幅広く配信するということに関しては、ぜひ取り組みを今よりもさらに進めてまいりたいと、そういう姿勢でおります」とスポーツの生配信に力を入れていく意向を示した。
今回の会場の有明アリーナはNTTドコモが構成員を務め、国内のスタジアムやアリーナなどにおいて最高水準の「高密度Wi-Fiサービス」を提供している。前田副社長は「会場演出にも携わります。さらに、当社がもつメディアや全国のドコモショップを通じて、ドコモが井上尚弥選手を総力を挙げて応援するキャンペーンを予定しております。SRS席などの観戦チケットプレゼントや、新規入会キャンペーンとしてのプログラムを用意しております」と強力な後押しを約束した。
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