音楽ユニット、YOASOBIのボーカル、ikuraとしても活動するシンガー・ソングライター、幾田りら(22)が11月20日に開幕するサッカーW杯カタール大会のフジテレビ系番組公式テーマソングを書き下ろしたことが12日、分かった。タイトルは「JUMP」(発売日未定)で、選手の情熱や挑戦を描いた疾走感あふれるナンバー。12月1日深夜に放送される日本―スペイン戦などで流れ、森保JAPANの勝利を〝アシスト〟する。 歌姫の伸びやかで力強い歌声が4年に一度のサッカーの祭典を彩る。
♪嫌ってきた緊張も味方につけたら 奇跡だって起こせるはずだ―。
フジテレビ系「FIFAワールドカップ カタール2022」に起用された「JUMP」は、幾田が試合に挑む選手の心境を思い描きながら書き下ろした新曲。躍動感あふれるメロディー、緊張や重圧を乗り越え、高い壁に挑戦していく前向きな歌詞に加え、♪オーオーオー…というライブなどで歌手と観客が一緒に歌うシンガロングパートが印象的だ。
幾田がスポーツ番組のテーマソングを手掛けるのは初めて。YOASOBIの活動と並行してソロ活動も精力的に行っており、ABEMAの恋愛リアリティー番組「今日、好きになりました。」シリーズの主題歌や今年4月期のTBS系ドラマ「持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~」の主題歌「レンズ」などが話題に。番組サイドは「透明感の中にも力強さあふれる前向きな歌声が、4年に一度の大舞台に懸ける選手たちの背中を押して、歓喜の瞬間につながる」と期待を込めて大役を託した。
フジは、12月1日深夜4時に試合が始まる日本-スペイン戦など10試合を生中継。同局がサッカーW杯の日本戦を中継するのは2002年の日韓大会ロシア戦、18年のロシア大会ポーランド戦以来3度目で、ロシア戦は同局のサッカー中継歴代1位の平均世帯視聴率66・1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、ポーランド戦は同3位の44・2%(同)を記録。今回のスペイン戦も注目を集めることは必至で、楽曲は名場面とともに流れることになりそうだ。
幼い頃から家族でW杯を見ていた幾田は「一回一回命がけの戦いの中で、たくさんの期待を背負って突き進んでいくその姿を、私自身が一度きりの本番に挑むときの心境と重ねて書いていきました」と説明。「選手の皆さんやサポーターの皆さんが口ずさみ、双方をつなぐ架け橋のような歌になっていただけたら」と願っている。
★〝仲間〟がコーラス担当 曲中の合唱するシンガロングパートは、昨年8月まで約4年間所属していたアコースティック・セッションユニット、ぷらそにかのメンバーがコーラスを担当。幾田は「自分一人の小さな夢が、いつしか支えてくれるチームやたくさんの仲間、そして応援してくださる方々と共に描く夢になっていく、そんな経験を皆の声で表現しました」と説明している。