G大阪のパトリックのゴールを防げず、2失点目。横浜Mの優勝は持ち越しとなった(撮影・蔵賢斗) 明治安田J1第32節最終日(8日、横浜M0-2G大阪、日産ス)横浜MはG大阪に0―2で敗れて今季ホームで初黒星。優勝決定は12日の次戦以降に持ち越された。残り3試合で勝ち点は横浜Mが62、川崎は57。
優勝目前でまさかの足踏み。今季、無敗(10勝2分け)の日産スタジアムで初黒星を喫した横浜Mイレブンは、試合終了のホイッスルを聞くと一様に肩を落とした。
「相手も狙いを持ってやっていた。1本目を決められてチームもトーンダウンしてしまった」
GK高丘は前半8分に喫した左CKからの失点を悔やんだ。遠いサイドを狙った高いクロスを折り返されると、最後はG大阪のMFファンアラーノに押し込まれた。この試合前までに12失点を喫し、課題だったセットプレーで先手を取られた。
攻撃ではシュート22本を放ったが無得点。FW水沼が「いろいろ変える必要はないという感覚だった」と言うように、ボール保持率69%と主導権は握ったが崩しきれない。残留に向けて自陣でブロックを敷くG大阪守備陣が、ゴール前で伸ばした足や投げ出した体にボールをはね返された。
2位川崎との勝ち点は5差となったが、12日に横浜Mが磐田に勝利し、川崎が同時刻の京都戦で引き分け以下なら優勝が決まる。「ホームでできるし、(サポーターの)気持ちを背負って戦いたい」と水沼。次こそは3年ぶりのシャーレ(優勝銀皿)を掲げる。(山下幸志朗)