秋本番、タチウオの好釣果に連日沸き返る大阪湾でも珍しい、テンヤ釣りとジギングが同船できるのが大阪・北港の人気乗合船「ヤザワ渡船」(小路拓弥船長)。今回はフッチーこと渕上万莉さんが、船内ただ1人のジギングで数釣り&ドラゴン狙いに挑んだ。棚をつかんだ後半は、1投1ヒットの爆発をみせたフッチー。頑張りました。
◆アクセスは良し!!
今回は大阪市港区のヤザワ渡船さんで船タチウオ釣り。こちらの船宿さんは波止への渡し便と船釣り便があります。阪神高速・天保山ICで降りたらすぐというアクセスの良さと、大きくて快適な釣り船2隻体制ということもあり、平日でも満席の人気船です。
雨予報が外れた9月28日、午前4時半までに受付を済ませ、船着場へ移動し、5時過ぎに出船します。ヤザワさんのタチウオ便はテンヤとジグ、どちらでも狙えるという他ではあまりない珍しい船です。
今回私はジギングで狙うので、釣座は右舷のミヨシ(船首)。ここでは電話予約時にテンヤ、ジグどちらかの希望を必ず伝えてくださいね。おまつり等のトラブルを減らすために、船長が釣座を調整してくださいます。
ポイントは港から40~50分の神戸沖。水深は50メートル前後です。まずジグを投入したら底をとり、下から徐々にタチウオが居るタナを探ります。アタるタナを見つけたら、その水深の10メートル前後をじっくり何度も誘いを入れて、コツンとアタリが出たり、フォールを入れてフワッと系ふけが出たりしたら即フッキング。ドラグは強めに設定しておく方が、アワセが伝わりやすくなります。
朝一は底付近で良くアタりました。底から少し巻いてフォールを繰り返すとヒット! 約70センチのかわいいサイズでしたが、夏のタチウオは元気が良くて引きも強く、巻き上げている時間もハラハラドキドキが楽しめます!
途中、潮が速くなる時間帯はタチウオがうまく捕食できないのか、アタリが小さくなったり、あまり大きいフォールアクションでは釣れなくなったりしましたが、ステイの時間を長くしたり、底ベタで細かいシャクリを繰り返すと釣れていました。その時々でアタリパターンを探っていくのもこの釣りの楽しさ。
そして潮が緩んだタイミングでまた一気に活性が上がり、90センチオーバーの良いサイズも釣れ出しました。渋い時間帯はジグよりテンヤの方がよくアタっていた感じですが、高活性の入れ食いモードになったときは、ジグの方がリアクションも大きく、エサを巻き替える手間も不要で、手返しよく数を伸ばすことができました。
正午過ぎに納竿。最終私は35匹、バラシも何匹かありましたが大満足の釣果でした! この日の竿頭はなんとテンヤで77匹! 無料で配られるイワシと、持参されたサンマを効果的に使って釣られてる方がたくさんいらっしゃいました。
「こんなに沢山釣ったタチウオどうするんですか?」と聞いたところ、「冷凍もできるし、友達やご近所さんが喜んでもらってくれるよ!」とのこと。たしかに、ウロコもなく下処理も簡単で脂質が多めの白身魚なので、サイズを問わずいろんな調理ができておいしいタチウオはみんなに大人気ですよね♡
◆初心者にもぜひ
私はいつも大きめのものは「炙り刺し」で、小さめのものは「フリッター」や「天ぷら」にして食べるのが大好きです。私の料理専用Instagramアカウントではいろんなタチウオレシピを写真と一緒に紹介させていただいてるので、ご興味があればぜひ見てみてください。
ヤザワ渡船さんには初心者の方に対しても一から優しく教えてくれる船長、中乗りさんがいらっしゃるので、ぜひ安心してチャレンジしてみてください!(渕上万莉)
〇…釣行翌日の9月29日、ヤザワ渡船企画による、フッチーをゲストに迎えての「タチウオテンヤ釣り大会」が行われた=写真(左)。予約開始30分で満席になり、キャンセル待ちが多数出た人気のイベントには、常連や初心者ら22人が参加。ゲスト兼お手伝い役のフッチーとともに、タチウオ釣りを楽しんだ。
◆(ふちがみ・まり) 大阪市在住。インスタグラム「mari_fuchigami」フォロワー数約7万3000人、YouTube「fuchibite」登録者数約5万3000人の人気インスタグラマー&ユーチューバー。釣りをこよなく愛する貿易業会社員。好きな釣りはジギング、海上釣り堀、タチウオテンヤなど。
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