原監督政権下で初めてCS進出を逃した(撮影・塩浦孝明) (セ・リーグ、DeNA1-0巨人、24回戦、DeNA13勝10敗1分、1日、横浜)巨人は背水の陣で臨んだ一戦も「あと一本」に泣いた。0-1の九回1死一、二塁で5番・岡本和が三ゴロ併殺打。今季11度目の零封負けで、1試合を残して5年ぶりの4位が確定した。
「なかなか一本が出ませんね。(今季は)一言で言うと悔しい。うまくかみ合わなかった。非常に苦しいシーズンだった。とにかく悔しい」
原監督が言葉を絞り出した。昨季終了後、指揮官は3年契約を結び直して挑んだ。だが、今季は7月の新型コロナウイルスの集団感染なども影響して失速。原政権では初めてCS進出を逃した。
ドラフト1位・大勢(関西国際大)ら若手投手陣が台頭した一方で、チーム防御率3・71は12球団ワーストだった。攻撃陣は大黒柱の坂本が3度離脱し、昨季まで本塁打と打点の2冠を誇った岡本和も苦しんだ。
来季は3年ぶりのリーグV奪回が至上命題となる。球団は一昨年オフから「発掘と育成」を掲げているが、大塚副代表編成本部長は「来年は勝たなくちゃいけない。発掘育成もしながら、勝ちにいく補強もしなければ」と予告。米大リーグ、レンジャーズで40人枠を外れた有原航平投手(30)の動向を調査するなど、本腰を入れて2年ぶりにFA市場に参戦するもようだ。
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