日本テレビ系人気演芸番組「笑点」に1977年からレギュラーで出演する落語家、六代目三遊亭円楽(さんゆうてい・えんらく、本名・會泰道=あい・やすみち)さんが30日、肺がんのため死去した。72歳だった。
落語家の立川志らく(59)は追悼のコメントを発表した。
以下、志らくのコメント全文。「円楽師匠、洒落がキツすぎます。あんパンの恩返しもまだしていないし。圓生にだってまだなっていないし。落語界を統一するはずだったし。円楽師匠とはまだまだやらなきゃいけないことがあったのに。『志らくは俳句も落語も破調だな』と言われたことが忘れられません。ちょっとまだ心の整理がつかないです」。
「落語=笑点」というイメージの固定を嫌い、笑点批判をしていた志らく。笑点メンバーと新幹線で乗り合わせた際にほかのメンバーが口をきいてくれない中、円楽さんは「俺今日、おいしいあんパン買ってきたんだ」と志らくにも配り、なごませてくれたこともあったという。その縁もあり、今年5月に円楽さんが脳梗塞のリハビリ中だったときは笑点で志らくが円楽さんの代役を務めるに至った。
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