広角に長打を打てる二塁手は貴重な存在で、点差、相手投手、状況に応じた打撃を指揮官は「対応力があるし、幅がある」と高く評価する。3月の台湾との強化試合に向けたリストにも入っていたが、コロナ禍で開催中止に。〝初代表〟で、いきなり村上とクリーンアップを組む可能性も十分にある。
投手陣はフレッシュな面々が並ぶ。4月10日のオリックス戦(ZOZOマリン)で史上最年少の完全試合を達成したロッテ・佐々木朗、守護神として新人タイ記録に「1」と迫る36セーブを挙げる巨人D1位・大勢投手(23)=関西国際大=らが浮上。希少な本格派左腕のヤクルト・高橋奎二投手(25)、今季ブレークした高卒2年目右腕の中日・高橋宏斗投手(20)も初めて日の丸を背負う見込みだ。
村上は今年1月の会見で侍ジャパンの新ユニホーム姿を披露した7、9月の2度、国内のプロ野球を視察し「ジャパンが過渡期に来ているのは間違いない。次の世代に変わりつつある」と話していた栗山監督。WBC前の実戦機会は限られるだけに「探りを入れて、という時間はない気がする。ある程度の方向性を出しながらやっていきたい」と今回の4試合はメンバー、戦術面ともに〝本番モード〟となることを強調する。
目指すは2009年の第2回大会以来、3大会ぶりの世界一奪還。次代を担う若き侍たちが、希望の光を灯す。
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