今夏の甲子園で大活躍した浅野。タテジマ姿で聖地に帰ってくるか【右】岡田次期監督の黄金の左手でTG決戦に勝つ⁉ 阪神が10月20日のドラフト会議に向けて、香川・高松商高の浅野翔吾外野手(17)を1位指名の筆頭候補としたことが29日、分かった。高校通算68本塁打のスラッガー。次期監督に内定している岡田彰布氏(64)もゴーサインを出せば、巨人との競合が必至。いきなり〝伝統の一戦〟となる。
虎と赤い糸で結ばれていることを確信して、キラキラと光り輝く〝金の卵〟に照準を合わせた。阪神が今年のドラフト会議で香川・高松商高の浅野を1位指名の筆頭候補にしていることが判明した。常勝軍団構築へ、将来性抜群の右のスラッガーの獲得を目指す。
浅野は今夏の甲子園大会で3本塁打、打率・700をマークし、チームの8強進出に貢献した。準々決勝でプロ注目の近江高のエース・山田陽翔からバックスクリーンに一発を放ち、170センチと上背はないが、パワフルな打撃で評価を上げた。阪神は白鷗大の最速151キロ左腕、曽谷(そたに)龍平投手(21)、東京ガスの本格派右腕・益田武尚投手(23)ら即戦力も高く評価している中、次期監督に内定している岡田氏は28日のラジオ解説内で「1軍の戦力になるように若い選手を作ればいい」と育成の重要性を語っている。最終的な決断は10月20日のドラフト会議直前になるもよう。新指揮官の要望を球団が聞いた上で支障がなければ、右の大砲候補の1位指名が実現する。
現在の戦力を考慮した上で、来季以降のニーズに合致する補強になる。阪神の投手力はセ・リーグ屈指の質を誇り、先発陣は23歳の才木が右肘手術からの復活を遂げ、ここまで8試合で防御率1・64と結果を出している。21歳の西純は12試合の先発で6勝(3敗)を挙げて1軍定着への足がかりを作った。今季のドラフト1位右腕・森木も2試合に登板し、高い潜在能力を披露。中継ぎ陣では24歳の浜地、23歳の湯浅も地位を確立した。
一方、野手陣では右打ちの長距離砲でレギュラー格は27歳の大山のみ。2軍では覚醒が待たれる高卒3年目の井上がウエスタン・リーグ2位の70打点を挙げるなど奮闘しているが、今季1軍出場は2試合にとどまった。