ドラゴンはこう狙え! 船テンヤタチウオの名手である「きくりん」ことダイワスタッフ、菊池雄一さんが、大阪湾での大型狙いの極意を披露した。和歌山・加太の三邦丸(三尾浩司船長)で長寸を競う「サンスポ杯タチウオ最強王チャレンジカップ2022」の予選が10月7日まで。最強王奪還がかかる同15日の決勝へ向けての〝手の内〟を惜しげもなく明かした。
◆釣り方深堀り
今回は大阪湾の船釣りで一番人気の船タチウオテンヤについて書かせていただきます。その中で今回は私も参加をさせていただいています「サンスポ杯 タチウオ最強王チャレンジカップ」の最強王奪還に向けての戦い方をまとめてみました。少しでも参考になれば幸いです。
狙ってサイズをあげることは難しいのは承知の上ですが、確率をあげる釣り方、狙い方はあると思ってます。
(1)自身の得意スタイルの確立
この状況化でこの活性ならば、確実にヒットに持ち込める、という釣り方を深掘りしてくださいませ。
私の場合は「深追い掛け釣法」の深掘りです。魚が追う場合、追わせられる状況の場合、確実に1匹を釣りあげていく釣り方です。当然、ヒットに持ち込む確率が上がればドラゴンゲット率も上がります。私は掛けた後、バラすとリズムが崩れるので、大事に大事に釣るようにしています。
また深追いをさせることで警戒心の強い大きなタチウオにバイトが変わることがあると考えています。そういう意味でも、狙って大きなタチウオ釣りあげるパターンを見つけることが重要です。
他には、狙うタナはアタリレンジの上部かボトム付近。潮止まり寸前のタイミング、潮変わりのタイミングもドラゴン狙いの潮時になります。ここが非常に重要です。
(2)事前準備のテンヤ+エサは決めつけをせず、複数準備しておくこと
私の場合、ある程度の使用テンヤ、エサを絞り込んで挑みますが決めつけはしません。前日と当日で状況が異なるなんて日常です。テンヤは3種(カラー含め)エサはイワシ2、サンマ1からスタートし、当日の状況に絞り込んでいきます。
(3)釣れるタナの決めつけもNG
大阪湾の場合、釣れるタナは二層になっていることも多く、自身が釣れているタナが一番の食い芯なのかを試すタイミングを作ることも大切だと思います。
(4)相手は気にしない精神的に強い者が圧倒的に強い
どの口が言うてるねん(笑)ですが、他のアングラーの方が釣られているのを気にしているようではダメです。練習以上の結果は出せません。
焦りはすべてにおいて良い方向に向きません。精神的に追い詰められそうになったときこそ落ち着いて冷静さを保てるがキーポイントです。
(5)釣座抽選に全集中を!
ここ一番重要かもです(笑)。お祭り、トラブルの確率を少しでも軽減するためには、四隅に近い釣座で釣りができれば尚良しですよね!
でも、釣る方は胴の間でも釣ります。私の場合、普段から胴の間での練習を心掛けていれば、四隅の釣座のときは幸せを感じますよっ(笑)。
ということで今回はまじめなリポートになりましたが、いよいよ10月15日は「タチウオ最強王チャレンジカップ」の最強王決定戦です。今回は「最強王」の称号を奪還する立場となりますが、予選(同7日まで)を突破したみなさんとドラゴンを狙うことを楽しみにしています。(ダイワスタッフ、菊池雄一)
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