23日の広島戦(マツダ)で3安打し、近本に並んだ。猛打賞は15度目で、村上を抜いてリーグトップに立った。4試合連続安打と最後にまた調子を上げてきたリードオフマンだが、タイトルに改めて立ちはだかるのがその村上だ。打率、本塁打、打点でリーグトップの燕の主砲は、安打数でも4位タイ(151安打)にいる。
セ界に君臨する〝村神様〟は強大。シーズン残り3試合の阪神に対し、ヤクルトは残り7試合と分が悪いことも分かっている。しかし、優勝を持っていかれた上に、さらに打撃部門タイトルを総なめされるわけにはいかない。27日からはヤクルト2連戦(神宮)。CS進出へ望みをつなぐ大一番で快音を響かせ、一気に突き放す。
「自分の打撃をすればおのずとヒットになりますし、自分のやるべきことをしっかりやればいいと思っています」
今季、中野が打点をあげた試合は負けなしの15連勝中。近本を超え、村上を置いていくHランプをともし続ければ、不敗神話もさらに伸びていくはずだ。チームのため、そして、自分のために。打って打って打ちまくり、次のステージへの道を切り開く。(原田遼太郎)
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