お笑いコンビ、アンガールズの田中卓志(46)が16日放送のTBS系「中居正広の金曜日のスマイルたちへ 2時間SP」(金曜後8・0)に出演。バラエティー番組にもたびたび出演していた母、三枝子さん(享年69)が昨年5月に亡くなっていたことを告白した。
番組が田中に密着取材している最中、スタッフから「(田中の)冠番組4月から始まったじゃないですか。ご両親は喜んでますか?」と質問されると、田中は「言ってなかったんですけど、1年前に亡くなっていて。あんまり、ちょっとすぐ言わなかったんですけど…」と唐突に打ち明けた。
田中の母、三枝子さんといえば、田中と一緒にバラエティー番組にたびたび出演し、明るくかわいらしいキャラクターでお茶の間の人気者だった。約1年間、伝えられなかった理由について、「去年、亡くなった直後に言うことでちょっと気持ちがズンってなっちゃうんで。バラエティーで仕事する以上は、気持ちが沈むとなかなか仕事にならなくて。それで、気持ちの整理がつかないとちょっと言えないなっていうのも、ひとつありましたね」と説明した。
昨年2月、母から電話で「神経内分泌がん」であることを告げられた田中。コロナ禍で当時2度目の緊急事態宣言が出ていたため、「世間的にも余計な移動をするなと。その期間会えていないのが、ちょっと恨みましたね、コロナを…」と、すぐに実家に戻ることができなかったという。
その3カ月後の5月に容態が急変し、同月に息を引き取った。訃報を受けた時は、東京で仕事があったため、立ち会うことはできず。亡くなった次の日に故郷・広島に帰り、顔を見ることができたという。田中は「その時に初めて実感が湧いた。もうちょっと何かしてあげられなかったかなみたいなことは思いました」と涙を浮かべて話した。
スタッフから「伝えられなかったことは?」と問われた田中は「『ありがとう』ということですよね。生きている時に『ありがとう』って言ったら、死んじゃうのかなみたいな感じになるから、言ってない」と唇をかみ、「あれくらい周りの人を楽しませることができる人になりたい」と声を震わせた。
今回公表するに至った理由は、もうひとつあるという。田中は、「母は一般の方といえば一般の方。言わなくていいかなと思っていた」が、最近でも「元気している?」と声をかけられるといい、「その度に『元気しています』とウソをついていた」。また、母への番組出演オファーも来るといい、「業界の人にもやっぱ知ってもらったほうがいいな」と決意に至ったと説明した。
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