米国では、米ツアー通算3勝の丸山茂樹(52)の指導も受けた。現在は、その丸山を指導した内藤雄士コーチ(52)に師事。得意のパットも直伝の練習法で「練習ラウンドからめちゃくちゃ長いパットの練習をする。20メートルから短くしていく。今回は練習場のグリーンが大きいので、調整が楽」という。昨年大会はマンデートーナメント(主催者推薦選考会)こそギリギリの14位での通過だったが、本戦では15位と大健闘。初出場で情報不足も否めない中、適応力の高さが光った。
父はNHKの語学番組「大西泰斗の英会話☆定番レシピ」などに出演する東洋学園大教授の泰斗(ひろと)氏。趣味はアメフト観戦という23歳が、フジテレビの画面で主演を務めるチャンスがめぐってきた。「最後まであきらめず、後悔がないように攻めて優勝を目指して頑張りたい」。今季は全12戦でトップ10入りが7度、そして2位が2度。第50回の節目を迎えた大舞台で、新たな怪物が誕生する。(阿部慎)
■大西魁斗(おおにし・かいと) 1998(平成10)年10月13日生まれ、23歳。5歳でゴルフを始める。千葉で生まれて愛知で育ち、9歳で渡米。13歳から5年間、IMGゴルフアカデミーで学ぶ。南カリフォルニア大2年時に「オールアメリカン」に選出。昨年5月にプロ転向。今季ツアーでは2位が2度など、賞金ランキング12位(約3205万円)。得意クラブはパター、ウエッジ。177センチ、70キロ。