近畿大学で自身のドキュメンタリー映画「AKAI」のトークショーに出演した赤井英和 元プロボクサーで俳優の赤井英和(63)が25日、大阪府東大阪市の母校・近大で自身のドキュメンタリー映画「AKAI」(9月9日公開)の上映会&トークイベントを開催した。
現役時代の世界挑戦などの試合映像やインタビューなどでつづられる同作は、長男でプロボクサーの赤井英五郎(27)の監督デビュー作。近大ボクシング部の名城信男監督(40)や後輩の現役部員らが訪れ、本編を鑑賞後に登場した。
「母校の近大でボクシング部のみんな、関係者の方に息子の撮った映画をごらん頂いてドキがムネムネしております」とジョークを交えながら久々の凱旋を喜んだ。
1983年、世界王者に挑戦したブルース・カリー戦は近畿大学記念会館が舞台となった。7回TKO負けを喫したが「1万5000人のお客さんは全部俺の応援。知った顔がいっぱいで1万5000対ブルース・カリー1人だった。勝ち負けはちょっとの差なわけですよ。紙一重の差がつながるんです」と振り返った。
85年に大和田正春戦で再び7回KO負け。試合後に開頭手術を受けて生死をさまよった経験も話した。「明日という日は『明るい日』と書く。自分なりに生きたら何かがある。何かにつまずいたり、落ち込んだりすることもあるやろうけど、死にかけた俺が言うんやから間違いない」と説得力のある言葉に力を込め「近大で過ごした5年間は4年ちゃいますけど、私の宝物。近大のボクシング関係の先輩や後輩は今でも自分の宝物です。みんなも卒業したら宝物になるので大事にしていただきたいです」と後輩にエールを送った。