今年4月、関甲新学生野球リーグの作新学院大戦で完投勝利を挙げた曽谷。大学ナンバーワンの左腕だ 阪神が今秋のドラフト会議(10月20日)に向けて、白鷗大の最速151キロ左腕、曽谷(そたに)龍平投手(21)を1位候補として挙げていることが15日、分かった。大リーグで通算303勝のランディ・ジョンソンを彷彿させるフォームが特徴。今季限りで矢野燿大監督(53)が退任するため新監督の意向次第だが、東京ガスの本格派右腕・益田武尚投手(23)らを含めて、調査する。
2022阪神ドラフト候補6連敗で4位と失速する中、阪神のフロント陣は来季に向けて着実に歩みを進めていた。矢野監督に代わる新監督の姿は明らかにされていない。夏の甲子園大会を視察した虎のスカウト陣は大学、社会人らの最終チェックへ動く。〝虎の恋人〟として白鷗大の快速左腕・曽谷が入っていることが明らかになった。
「打者が見づらい投球フォームが特長。彼は今年の大学ナンバーワン左腕でしょう」
球界関係者が明かした。183センチ、79キロの堂々とした体からスリークオーターで最速151キロを投じる。スライダーやカットボールなど変化球も多彩。まさに和製ランディ・ジョンソンだ。
関甲新学生野球リーグ戦で通算24試合に登板して11勝3敗、防御率1・85。150回⅔を投げて192奪三振と力で押すタイプで、5月にはノーヒットノーランを記録。7月にはオランダで開催されたハーレムベースボールウイークに大学日本代表に選ばれた。
阪神は畑山統括スカウト、和田球団テクニカルアドバイザーらも視察を終えており「即戦力左腕として期待できる」という声が挙がっているもよう。エース候補として期待された高橋が4月下旬に左肘の手術を受け、今季8勝を挙げる伊藤将に次ぐ先発型左腕の獲得は補強ポイントでもある。
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