フィギュアスケート男子で2014年ソチ、18年平昌冬季五輪2連覇の羽生結弦さん(27)が8日、マネジメント会社を通じ10日に報道陣に練習を公開することを発表し、あわせて前日7日に開設した自身のユーチューブチャンネル、「HANYU YUZURU」でライブ配信することを明かした。
「この度開設した公式 YouTube チャンネル「HANYU YUZURU」の最初の試みとして、8月10日(水)に実施する公開練習イベント「SharePractice」を LIVE配信する予定です。時間はお昼12時頃を予定しています。是非楽しみにしていてください」(原文ママ)とのコメントを寄せた。
ユーチューブチャンネル開設の次は、〝練習の共有〟だ。取材対応も含めて約5時間のスケジュールが確保されている。7月19日の会見でプロ転向を表明した際には「4回転半ジャンプを含めて挑戦し、高いステージを目指す。プロのアスリートとして、羽生結弦の理想を追い求めながら頑張って行きます」と宣言。クワッドアクセル(4回転半ジャンプ、4A)成功への挑戦を続けることを明言しており、4Aを含む現在の羽生さんの状態を、ユーチューブ生配信で見守ることができる。
22年北京五輪を最後に、羽生さんの氷上での練習が公になったことはない。プロ転向を表明した会見では、今後の活動プランについて「具体的に、いろいろ進めようとしていることはあります」とし、今の時代に合ったスケートの見せ方などを新たに構築していく考えを示していた。プロスケーターに転向後、報道陣に練習を公開する慣例はなく、ましてや現役、プロを問わず練習を生配信する試みは〝異例〟とも言えるだけに、フィギュアスケートの新しい未来を切り開く第一歩になりそうだ。ユーチューブチャンネル、「HANYU YUZURU」は、8日午後12時27分にチャンネル登録者が30万人を突破しており、プロ転向後も変わらぬ人気の高さを見せている。