優勝を決め、日大ゴルフ部の後輩たちと一緒に記念撮影におさまる堀川未来夢=静岡県三島市のグランフィールズカントリークラブ(撮影・戸加里真司) 日本プロ選手権最終日(7日、静岡・グランフィールズCC=7219ヤード、パー71)首位から出た堀川未来夢(みくむ、29)=Wave Energy=が4バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの70で回り、通算15アンダーで今季初優勝。2019年「日本ゴルフツアー選手権森ビル杯」に続く日本タイトル2勝目となるツアー通算3勝目を挙げた。母校・日大ゴルフ部の寮から車で約20分という〝第2の地元〟静岡・三島市のコースで開催の大会。応援に駆けつけた後輩たちの前で力を示した。
セミの声が響く最終18番。ウイニングパットを沈めた堀川に「みくむさーん!」と大歓声が飛んだ。声の主はピンクのウエアでそろえた、日大ゴルフ部の後輩たちだ。
「学生時代にキャディーをしたり、今でも合宿で利用しているコース。自分はかなり有利だったかな。ちょっとはいい所を見せられた」
かつて全日本大学対抗戦で15連覇を達成した名門、日大ゴルフ部は2007年に三島市に寮が立ち、今大会開催のグランフィールズCCはホームコース。現役部員約50人はアルバイトのキャディーとして大会を支えた。堀川も在学時から何度も練習を重ね、現在は部のコーチとしてオフシーズンの合宿にも帯同。「熟知していますから」。まさに〝庭〟だった。
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