開幕戦では国学院栃木・盛永が3失点完投(撮影・林俊志) 第104回全国高校野球選手権大会・第1日第1試合(日大三島3-10国学院栃木、1回戦、6日、甲子園)甲子園大会が開幕した。開会式に続いて1回戦3試合が行われ、第1試合では37年ぶり2度目の出場となった国学院栃木が、33年ぶり2度目の出場の日大三島(静岡)に10-3で逆転勝ち。創部63年目で夏の甲子園大会初勝利を飾り、栃木県勢夏60勝目を挙げた。3年ぶりに一般の観客を入れて開催される中、2年生エースの盛永智也投手が146球を投げ抜き、3失点で完投した。
盛永(背番号1)は始球式を務めた斎藤佑樹さんから声を掛けられた(撮影・水島啓輔)1万8000人の高校野球ファンが送る拍手を浴びて、湿った黒土のマウンドに仁王立ちした。3年ぶりに一般客が戻った夏の甲子園の開幕戦で、国学院栃木が夏初勝利。2年生エースの盛永が九回を三者連続三振で締めて146球で完投し、力強く拳を握った。
「(栃木)県大会では先輩方に助けられてばかりだった。きょうは(3年生を)助けられたかなと思います」
2006年に早実(西東京)のエースとして全国制覇した元日本ハム・斎藤佑樹さん(34)の始球式でスタートした一戦。投球を真後ろで見ていた盛永は斎藤さんから「頑張ってください」と声をかけられ「勇気をもらった」と奮い立った。
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