「和の世界観が好き」と巫女をイメージした艶やかな姿で情感たっぷりに熱唱した柴咲コウ=東京・赤坂 女優で歌手、柴咲コウ(41)が4日、東京・赤坂のビルボードライブ東京でバースデーライブを開き、2公演で計約600人を魅了した。約3年ぶりとなる有観客ライブは、5日に迎える誕生日の〝前夜祭〟で、音楽活動20周年の幕開けを飾るステージ。1部では巫女(みこ)をイメージした妖艶な衣装で代表曲「月のしずく」など11曲を熱唱。「今をとことん楽しむことを目標に一年を走っていきたい」とさらなる飛躍を誓った。
音楽活動と誕生日をダブルで祝う記念ライブで柴咲の笑顔が弾けた。
約300人の拍手で沸くアンコール。ステージに立った歌姫は「20周年の幕開けというのを皆さんと過ごせてとてもうれしい」と感無量の表情。「私の性格は未来や思考が前に行きがちですが、今楽しんでいることを全力で肌で心で感じながら生きていけたらいいし、それを歌とか物語とか役に投影して皆さんに楽しんでもらえたらいいな」と素直な思いを吐露すると、さらに大きな拍手が巻き起こった。
コロナ禍で2019年5月以来となった有観客ライブのタイトルは、「HINOMIKO UTAGE~陽の巫女の宴~」。この日は巫女をイメージした妖艶な衣装で登場し、「和」をテーマに幻想的な演出で魅了。「いいですね~。直接会えるのがうれしい」「ドキドキしちゃう」。ファンの前で歌える喜びをかみしめながら、デビュー曲「Trust my feelings」や代表曲「かたちあるもの」など11曲を情感豊かに披露した。
今年は映画「沈黙のパレード」(9月16日公開)や「月の満ち欠け」(今冬公開)など3本の出演作品が控えるなど女優業に精力的で、「ずっと何足もわらじを付けて走り回っている感じ」と苦笑いする場面も。