二回、本塁打を放ったヤクルトのドミンゴ・サンタナ(右)=神宮球場(撮影・今野顕) (セ・リーグ、ヤクルト5―9巨人、19回戦、ヤクルト10勝9敗、5日、神宮)記念すべき日に祝砲を打ち上げた。ヤクルトのドミンゴ・サンタナ外野手が、2点を追う二回1死にバックスクリーンへの10号ソロ。30歳の誕生日にバースデーアーチを放った。
「点をとられたあと、すぐに1点返すことができてよかった。バースデーアーチ。キモチイイ」
粘った末に捉えた。巨人先発・堀田が投じた11球目の直球を一閃。4番・村上が空振り三振に倒れた直後に、若き主砲を支える5番打者として仕事を果たした。
祝ったのは自分自身だけではない。この日は球団公式マスコット、つば九郎が主催2000出場を達成。巨人戦は「つば九郎DAY2022」と題して行われ、神宮球場周辺にはこれまでの等身大パネルなども展示され、グラウンド内外でお祝いムードが漂った。
長年スワローズを支えてきたマスコットは、来日2年目のサンタナにとっても大きな存在だ。つば九郎が新型コロナウイルスの感染から復帰した3日には4安打6打点の大活躍。試合後に「毎日ベンチでいい雰囲気で迎えてくれる。戻ってきてくれて心強い」と愛あるコメントを残していた。
五回終了時には、村上からつば九郎へ記念のボード、巨人のマスコット・ジャビットからも特別仕様のボードが贈られた。その後、花火が上がり、つば九郎は軽トラックで場内を一周。注目された「空中くるりんぱ」は〝いつも通り〟失敗に終わった。
つば九郎もサンタナもチームになくてならない存在。ただ、先発の小川が六回途中、6安打3失点で降板。リリーフ陣も打ち込まれ、チームの連勝は「3」で止まった。
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