ロッキーズ戦の六回を投げ終え、ベンチでチームメートに迎えられるパドレスのダルビッシュ=サンディエゴ(共同) パドレス13-5ロッキーズ(2日、サンディエゴ)米大リーグ、パドレスのダルビッシュ有投手(35)がダブルヘッダーの第1試合に先発し、6回6安打3失点、2四球、7三振の好投で2017年シーズン以来、5年ぶり5度目となる2桁勝利を挙げた(10勝4敗)。主な一問一答は以下の通り
――トレード期限でチームがバタバタしている中での投球
「結構大きくチームが変わるというか、クラブハウスもいつも通り騒がしいというか。そういう所で、でもなるべく自分はそういうのを気にしないように。自分の仕事はきょう投げることだと言い聞かせて、集中はしていました」
――初回は三者凡退に抑えたが、二回は四球を出してから2ランを浴びた
「その前の(四球出した)打者は(審判に)いいところをとってもらえなかったので。ちょっと『えっ?』という気持ちはありましたけど、あの本塁打は自分のロケーションの完全のミスで外にちゃんと投げていればあういうことは起きていなかったので。でもまだ二回だったので切り替えられた」
――四回もピンチを招いたが、そこからまたギアを上げた
「そうですね、(投手コーチの)ルーベンが(マウンドに)来て。ダメージコントロールをしっかりしよう、ということだったので。犠牲フライはいいやというところがあった。いい感じでギアも上がって三振も取れて良かった」
――きょうのような勝ち方ができれば後半戦もチームは強い
「そうですね、トレードで取った選手はまだ来ていない状態なので、そこで負けてしまうと、ちょっと良くない時のパドレスという感じになってしまう。ここでしっかり勝てたのが良かった」
――トレードについては、チームがエンゼルスの大谷にオファーを出したという報道もあった
「みんな大谷君のことを結構自分に聞いてきたりもしていた。でも、大谷君が来るということはなかなか考えられなかった。最近は(ナショナルズから獲得した)ソトの話をみんなしていますね」
――審判の厳しいストライクの判定など難しい所もあったと思うが
「自分は投手側から見ているので、実際にそれがストライクなのか、ボールなのかは全然判断ができないので。ボールなのかなという感じでしか思っていなかった、きょうは(ストライクゾーンが)狭いなというふうにはあまり感じずに、投げていたので。それよりも、しっかりしたロケーションに投げられればいいだけの話しなので、あまりそれは気にしていなかったです」
――ダブルヘッダーでどっちを投げるか選ぶことができたのか
「ゲーム1(第1試合)が欲しいと言って。やっぱり自分が6回でも最低行ければ、2試合目の戦術というのが大きく変わってくるので。自分自身で自ら状況に置くことは簡単なことではないが。でもその方が僕も気持ちが入るし、と思っていたら4回ぐらいで70~80球いってしまったので『ちょっとやばいよ5回で終わってしまう』と思って。でも6回いけたので、よかったです」
――2桁勝利は5年ぶり
「今年もいろいろあった、見てもらったら分かると思いますけど、今までも勝てる試合でリリーフのあれでなかなか。勝ちが付くか付かないかは難しい話なので、それも含めての野球。10勝ついているということは、それだけ自分が投げてみんなで勝ったのが10回あるということなので。それはすごくうれしいですし、自信にはなります」
――チームはソト、ヘイダーなど大型補強に成功
「もちろんうれしいですよ、ただ悲しい部分がすごくあって。自分はそっちの方が先にくるかなと。ゴアもそうですし、いつも一緒に話していたし、ホズマーもなかなかうまくいかない中でもクラブハウスでは一切暗い所を見せないし、それにすごく習った所もありましたし、ボイトもそうですし、この球団で一緒に戦っていくんだ、今年ワールドシリーズを戦うというのでスプリングトレーニングからここまで来たので。ここで急にどっかに行くというのは、向こうも寂しいだろうけど、自分たちも寂しいという気持ちをすごく思っています」