今季絶望となった宮市(中央)も会場を訪れ、首位攻防を制したイレブンと記念撮影におさまった(撮影・蔵賢斗) 明治安田J1第23節第1日(30日、日産スタジアムほか)「明治安田生命Jリーグ」は2週間の中断期間を経て再開。首位横浜Mが2位鹿島に2―0で快勝し、勝ち点48として差を8に広げた。ウオーミングアップでは選手全員が、右膝の大けがで今季絶望となった日本代表FW宮市亮(29)の背番号17のユニホームを着用した。
チーム2点目のゴールを決めて喜ぶ岩田。無念の離脱となった宮市の思いを背負って、優勝を目指す仲間の思いも背負って大きな勝利を手にした。1-0の後半6分、横浜MのMF岩田はFKのこぼれ球に反応し、右足を強振。低い弾道のシュートが密集を抜けてゴール右に決まると、両手を広げてガッツポーズを見せた。
「亮くん(宮市)のために出し切る、どんな形でも必ず勝つと思っていた」
チームメートのFW宮市は、日本代表として参加した27日の東アジアE-1選手権・韓国戦で右膝前十字靱帯断裂の大けがを負った。過去にも両膝の前十字靱帯を断裂するなど度重なるけがを克服し、10年ぶりに代表復帰を果たした29歳は一転、今季絶望となった。現役引退も考えたという宮市に、自身も代表に選ばれていた岩田は「かける言葉が見つからなかった」と振り返った。
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