DeNAに敗れ、ベンチを後にする村上宗隆(55番)らヤクルトナイン(撮影・山田俊介) (セ・リーグ、DeNA3×―2ヤクルト、13回戦、ヤクルト8勝5敗、16日、横浜)いくら苦境に立たされても、ヤクルトには頼れる主砲がいる。2点を追う四回無死一塁。村上宗隆内野手(22)がバックスクリーン右へ31号2ランを放ち「同点にすることができてよかったです」と球団広報を通じてコメントした。
横浜スタジアムには悲鳴と歓声が入り交じった。今永が投じた147キロの直球を完璧に捉え、13日の中日戦(バンテリンドーム)以来、2試合ぶりのアーチ。打った瞬間にスタンドインを確信してゆっくりと歩きだす〝確信歩き〟はもはや定番だ。
チームは9日、多数の新型コロナウイルス感染者が出て、高津監督を始め、青木や山田、塩見ら多くの主力の離脱を発表した。現在も戦力ダウンの状態が続いている。そんな中、「何とかチームを勝たせられるような打撃をして、中心としてチームを引っ張っていけたら」と決意を示す22歳の存在が心強い。
2―2の九回1死一塁から、今野が佐野に中堅フェンス直撃の二塁打を浴びる。中継に入った遊撃・西浦が本塁への送球を躊躇した際に地面に叩きつけてしまい、その間に一度は三塁に止まった桑原に生還を許した。サヨナラ負けで4連敗…。
この日、石井投手コーチが復帰してベンチ入り。さらに高梨、内山壮、奥村、長岡が2軍に合流するなど陽性判定を受けた関係者が徐々に復帰している。全員が帰還するまで、村上がスワローズの顔として先頭に立ち続ける。
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