★釣り好き 漁業が盛んな山口・下関市出身の黒川は、幼少期から釣りに親しんだ。小学生の頃は、川に仕掛けをしてうなぎを捕まえ「自分でさばけるけど、量が多すぎるので、売りに行っちゃおう」と鮮魚店へ持っていったという。うなぎ以外にも、地元の唐戸市場近くのスポットで、アジやブリなどを釣った。現在は海から遠い東京・町田市の多摩キャンパスで活動するが、月に1度程度は神奈川方面に釣りに出かける。
★強いゾ法大勢 男子400メートル障害の日本歴代10傑に、法大勢が5人いる。5位の岸本鷹幸(富士通)ら卒業後も大学を拠点にする選手も多く、黒川ら在学生は刺激を受ける。「レベルの高い環境で常に練習できる」と黒川。入学後に取り組んだウエートトレーニングの成果で、体重は63キロから68キロに増加。「ゴボウからニンジンくらいになった」と笑った。
■データBOX
◉…400メートル障害で、世界選手権での日本勢の入賞は1995年大会7位の山崎一彦と2001、05年大会銅メダルの為末大の2人だけ。前回19年大会は安部孝俊と豊田将樹が出場し、ともに準決勝敗退。五輪では日本勢の決勝進出はない。
◉…19年大会はカルステン・ワーホルム(ノルウェー)が47秒42で連覇。同選手は昨夏の東京五輪で45秒94の世界新記録を出して金メダル。
◉…19年大会での決勝進出の最低ラインは48秒67。3位は48秒03で、日本記録(47秒89)は銅メダル相当となる。東京五輪での決勝進出ラインは48秒36。
■黒川 和樹(くろかわ・かずき)という男
★生まれ2001(平成13)年6月17日、21歳。山口・下関市出身。
★競技歴小学6年時の市民大会で走り高跳びに出場したことがきっかけで、中学から陸上を始める。走り高跳びや四種競技をしていたが、山口・田部高入学後に400メートル障害を始める。法大現代福祉学部3年。
★戦績昨年5月の東京五輪テスト大会で日本歴代10位の48秒68をマーク。同6月に日本選手権を48秒69で制し、7月の東京五輪に出場(予選落ち)。今年6月に日本選手権を48秒89で連覇し、世界選手権代表に選出。自己ベスト48秒68。
★黒縁眼鏡中学1年から眼鏡をするようになり、「陸上イコール眼鏡。コンタクトは怖い」との考えから黒縁の眼鏡を愛用。
★ヘアバンドレースでは髪をヘアバンドで固定して走る。ヘアスタイルは「半分地毛で半分パーマ」。
★サインの形400メートル障害と眼鏡を合わせたデザイン。
★趣味海釣り。
★好きな色赤。
★サイズ180センチ、68キロ。
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