優勝して帰国した並木月海(右)と準優勝に終わった岡沢セオン ボクシングの国際大会、エロルダ・カップ(6月29日~7月4日、カザフスタン・ヌルスルタン)に出場していた日本代表選手が6日、イスタンブールを経由してトルコ航空機で羽田空港から帰国した。
女子ライトフライ(50キロ)級で優勝した、昨夏の東京五輪フライ級銅メダルの並木月海(23)=自衛隊=は「約1年ぶりの国際大会だったので、本当に良いスタートが切れた」と笑顔で大会を振り返った。東京五輪以来の国際大会で1回戦、準決勝、決勝と3試合すべて5―0の判定勝ち。2024年のパリ五輪を見据えた新階級は今までより身長の低い選手が多く、手応えをつかんだ。
今後は8月の頭から日本代表の韓国合宿に参加し、11月の全日本選手権(東京・墨田区総合体育館)かアジア選手権に出場する。
男子ライトミドル(71キロ)級で準優勝だった、昨年の世界選手権ウエルター級優勝の岡沢セオン(26)=INSPA=は「もちろん優勝したかった大会ではあるけど、今回は結果よりも71キロ級の感覚だったり、取り組みの成果に注目していたので、良い大会にはなった」と納得していた。
「かなりボクシングの引き出しが広がった」と、得意のアウトボクシング以外に、自分から距離をつめての打ち合いを試し「パリ(五輪)に向けてかなり手応えのある大会になった」と収穫は多かった。新階級についても「不安は特にない。適正階級」と言い切り「パリ(五輪)は絶対に金を取る。取れると思っている」と自信満々だった。
今後は韓国合宿から、8月中旬の国体予選に拠点の鹿児島代表として出場する予定。