ジムを移籍して約1年2カ月ぶりの再起戦に臨む森武蔵(志成ジム提供) プロボクシング元WBOアジア・パシフィック(AP)フェザー級王者の森武蔵(22)=志成=が5日、スーパーフェザー級8回戦(13日、東京・大田区総合体育館)に向けて東京・目黒区の所属ジムからオンラインで練習を公開し、意気込みを語った。WBOAPフェザー級14位のプレスコ・カルコシア(26)=フィリピン=と対戦する。
薬師寺ジムからの移籍後初戦で、約1年2カ月ぶりの再起戦に臨む森は、世界王者への挑戦の道を再び歩き出す。
「けがもなく体重も順調なので、調子は良い。森武蔵はもう1回、世界を目指せるんじゃないかと期待を抱いてもらえるような試合をする」
昨年5月に王座統一戦で、東洋太平洋王者の清水聡(大橋)に判定負けし、プロ13戦目で初黒星を喫した。「1敗でもしたら引退する」と公言していたが、同じトレーナーのイスマエル・サラス氏(キューバ)に師事し、尊敬しているWBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(33)と同じジムで再起することを決めた。
この日はシャドーボクシングと、佐々木修平トレーナーを相手にしたミット打ちで軽快な動きを見せ、仕上がりの良さをうかがわせた。スパーリングを100ラウンド以上こなし、「良い内容」だったという。7日にサラス・トレーナーが米国から来日することもプラス材料となりそうだ。
対戦相手のカルコシアについては「2、3回映像を見たけど、しっかりとしたボクシングができるし、戦績どおりパンチもある」と警戒。「僕が1年2カ月ぶりというのがあるので、序盤はあせらずにしっかりとボクシングを組み立てて、結果倒せればいいし、ポイントでも誰が見ても勝てるようなボクシングをしたい」とのプランを描いた。
プロ戦績は森が13戦12勝(7KO)1敗、カルコシアが12戦10勝(9KO)1敗1分け。
同興行のメインイベントでは井岡が5度目の防衛戦として元世界4階級制覇王者で、同級1位のドニー・ニエテス(40)=フィリピン=の挑戦を受ける。