育成契約選手の日本ハム・田中瑛斗(えいと)投手(22)が1日、支配下登録された。背番号は「146」から「93」に。同時に、7日のロッテ戦(ZOZOマリン)でプロ初先発登板することが決まった。
「一昨日(6月29日)のイースタン戦(対ロッテ、ロッテ浦和)で先発して、降板した際にベンチで木田2軍監督から伝えられました。〝これからやってやるぞ〟という気持ち。今まで以上に野球を楽しんで、ビッグボスに恩返しがしたい」
同投手は大分・柳ヶ浦高時代に最速149キロをマーク。2018年ドラフト3位で入団した。しかし、20年7月に右肘関節鏡視下手術を受けたこともあり、昨オフに戦力外通告を受け、育成選手として再契約を結んでいた。
新庄剛志監督(50)は「ボールの切れがいいし、強い気持ちを持った選手。キャンプ中からこの時期ぐらいに背番号を若くして、1軍で投げさせたいと思って見ていた」と明かした。そして「スター候補として7月7日に先発してもらいます」と突然の発表。初耳で驚く右腕を横目に、「背番号と同じ93球を目指して投げてくれれば。今日の『おめでとう』から、7月7日は『いいピッチングをしてくれてありがとう』に変わる投球をしてもらいたい」と大きな期待をかけた。
七夕登板に向け、田中自身も「同期の清宮もすごく喜んでくれて、また同じ舞台(1軍)でできるのはうれしい。今までやってきた投球がそのままできれば、抑えられるんじゃないかな、という手応えはある」と自信をのぞかせた。(東山貴実)
この記事をシェアする