プロボクシング東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック(AP)、日本ライトフライ級王座統一戦(東京・後楽園ホール)の前日計量が1日、東京・文京区の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われた。日本王者の岩田翔吉(26)=帝拳=はリミットより100グラム軽い48・8キロ、東洋太平洋王者の堀川謙一(42)=三迫=は300グラム軽い48・6キロでともに1回でパスした。空位のWBOAP王座は決定戦となる。
3月に大内淳雅(としまさ、姫路木下)に1回TKO勝ちして初防衛に成功した岩田は、3冠戦を世界前哨戦と位置付ける。
「調整はばっちり。体重はいつも以上にスムーズに落ちた。コンディションはかなり良いと思う。3冠を取って、次のステップにいける。勝ったら世界挑戦がついてくると思う」
プロ戦績は8戦8勝(6KO)。世界ランクはWBAとWBC2位、WBO3位と3団体で上位のホープで、波に乗っている。対戦相手の堀川は現役日本選手最多のプロ58戦(41勝14KO16敗1分け)のキャリアを誇る百戦錬磨の大ベテランだが「若さと勢いがあると思うので、そういったところでカバーしていきたい。チャンスがあれば倒しにいく」と目をギラつかせた。
対するWBC5位の堀川は2020年7月に王座を獲得して以来、コロナ禍の影響もあり約2年ぶりの試合。「2年空くってないのでよくわからないが、たぶん明日は硬くなるんじゃないか。慎重に集中して(試合に)入りたい」と緊張することは想定済み。豊富な経験値を生かして対応する構えだ。
岩田については「強いし、危険な相手。一発がある」と警戒した。それでも「この2年間の変化は試合で出したい。試合の中で強くなったと感じたい」と40代でも成長した姿を見せると意気込んだ。