プロボクシングの58キロ契約8回戦が29日、東京・後楽園ホールで行われた。日本フェザー級12位の松本圭佑(22)=大橋=が、タイ・スーパーバンタム級1位のナクハリン・ハンギュ(19)=タイ=に1回42秒TKO勝ち。プロ戦績を5戦5勝(5KO)とし、パーフェクトレコードを維持した。
開始直後にワンツーから左ボディーフックを効かせると、猛攻を仕掛けてナクハリンを追いつめ、しゃがみ込むような体勢にさせる。レフェリーはすぐに試合を終わらせた。
「思ったよりも早く終わってしまった。練習ではレベルアップできている。相手がもっと強くなっても、さらっと勝てるようにしたい」
1R、攻める松本圭佑(左) =後楽園ホール (撮影・中井誠)2018年全日本選手権バンタム級準優勝などの実績を持ち、父は元東洋太平洋フェザー級王者で、大橋ジムチーフトレーナーの松本好二氏(52)。フジテレビ系で放送されている、若者を応援するドキュメンタリー番組の『ミライ☆モンスター』に中3から最多の12回出演している。
昨年12月の前戦で右拳を痛め、別の相手との試合を延期させたが、右のパンチが打てない間は左のパンチのみで練習し、強化してきた。「今日はその成果が出せた。一戦一戦大事に闘って、必ず将来世界王者になる」。
WBA、WBC、IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥(29)=大橋=のスパーリングパートナーを務めることもある〝ミライモンスター〟は、井上の練習に取り組む姿勢を見習い、手本としている。最高の選手の背中を見て成長を続ける松本は〝モンスター〟になるために勝ち続ける。
ナクハリンのプロ戦績は6戦4勝(2KO)2敗となった。