則本(左)は五回2死一、二塁から右前打を許したが、岡島の好返球で無失点。拳を突き出して岡島を迎えた(撮影・薩摩嘉克) (パ・リーグ、楽天0-2西武、11回戦、西武7勝4敗、26日、楽天生命)楽天・則本昂大投手(31)が7回⅓を投げ、9安打1失点でチームトップの6勝目。今季最多の10三振を奪い、通算44度目(歴代8位)の2桁奪三振をマークした。
「真っすぐの制球が良かったし、フォークの切れもすごくあった」
この日、統計史上最も早く梅雨明けした神戸市は最高気温30度を観測。2018年以来4年ぶりの登板となったほっと神戸で、暑さを吹き飛ばす奪三振ショーを見せた。
二回先頭の杉本を140キロのフォークで空振り三振に仕留めると、中川圭も空振り、安達は見逃しで三振を奪った。三回は頓宮、若月に続いて紅林を142キロのフォークで空振りさせ、6者連続三振。「五回までは今年一番の投球ができた」と笑みを浮かべた。
スタンドで観戦した三重中京大時代の同級生、田中真澄さん(31)によると、則本は乾燥肌だという。本人も「湿気が多い気候の方がボールが手になじむ。きょうもそんな感じ」と認め、湿度77%の蒸し暑さを好投につなげた。
前回21日の日本ハム戦(秋田)でチームの連敗を3で止め、今回も4連敗を阻止した。これで首位ソフトバンクに0・5ゲーム差と肉薄。バックの好守もあり、今季の開幕投手は「チーム全体で勝てた。カード頭をしっかりと取れたので、この勢いでどんどん勝っていきたい」と力強かった。(加藤次郎)
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