七回に中村が駄目押しの2点二塁打。二塁ベース上でどうだ! と胸を張った(撮影・松永渉平) セ・リーグ首位のヤクルトは22日、中日10回戦(バンテリンドーム)に7―3で快勝した。中村悠平捕手(32)が一回2死満塁で先制の3点二塁打、5―3の七回は2点二塁打を放ち、自身最多の5打点をマーク。下半身のコンディション不良で出遅れた昨季日本シリーズMVPの背番号27が、存在感を見せた。チームは、前日の敗戦を引きずることなく勝利。23日は球団記録を更新する11カード連続の勝ち越しに挑む。
1回、適時2塁打を放つヤクルト・中村悠平=バンテリンドームナゴヤ(撮影・松永渉平)新たな黄金期へ、背番号27が最高の輝きを放った。中村が自己最多の1試合5打点をマーク。一回2死満塁で松葉の142キロの直球を捉え、左翼線へ走者一掃の二塁打を運んだ。七回にも2点二塁打を放ち、自己最多の1試合5打点でチームに勝利をもたらした。
「何とか今日、やり返したいなという強い気持ちで試合に臨んだ。いきなり初回にああいった場面で回ってきたので、より一層燃えて、何とかしたい気持ちだった」
前日21日は延長十回の末、サヨナラ負け。連勝が8で止まった。しかし、これを引きずらないのがヤクルトの強さ。5―3の七回には2死一、二塁で2点二塁打をマークし「2点差で終盤にいくのと、1点でも取るのでは全然違う。大きな追加点だった」と自画自賛。5月10、11日から一度もない連敗を見事、阻止した。
捕手としては5投手を巧みにリード。頼もしい6番打者を、高津監督は「ムネ(村上)から後ろの(打順で)すごく中心となる選手。作戦も(遂行)できるし、思い切ったスイングもできる。いい仕事をしてくれている」とたたえた。
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