7月16日から米国オレゴン州ユージーンで初開催となる陸上競技世界一決定戦「世界陸上オレゴン」を中継するTBSが16日、メインキャスターを俳優の織田裕二(54)とフリーアナウンサーの中井美穂(57)が務めると発表した。2人はTBSで世界陸上の中継をスタートした1997年のアテネ大会以来、25年にわたる13大会連続でコンビを組んできた。息の合った唯一無二の名コンビにとって、1か月後に迫ったオレゴン大会がメインキャスターとして“最後の世界陸上“となる。
今回の地上波放送は日本時間の早朝から昼の時間帯を中心に行われる決勝種目をライブで届ける。総放送時間は約70時間。注目のマラソンは男子は17日(日)、女子は18日(月・祝)の午後10時から、日本勢の金メダルが期待される男子35キロメートル競歩は24日(日)午後10時から完全生中継する。また午後11時台で連日1時間のハイライト番組を、最終日25日(月)のゴールデンタイムに総集編を編成。連日放送するBS―TBSも含めて、織田と中井のコンビがキャスターを務める。
番組テーマソングを織田の「All my treasures」、番組テーマは「届け、スポーツのチカラ。」にそれぞれ決まった。
◆織田のコメント
『世界陸上』のメインキャスターとして長い間、アスリートたちの人間ドラマを見続け、伝えてきました。参加するすべてのアスリートや彼らを支える関係者のみなさま、番組を楽しみにしている視聴者のみなさまへ向けて、25年の集大成として、感謝と思いを込めて、熱く伝えていきたいと思います。
今回の世界陸上はアメリカ初開催ということで間違いなく盛り上がることでしょう。今からワクワクしています。とにかく地元アメリカが圧倒する大会になるのでは? と思います。今回は陸上王国アメリカがどれだけぶっちぎるのか、楽しみです。そして、その牙城を誰が崩すのか? そこに喜びとか悲しみとか驚きとか、かけがえのないドラマに期待しています。
今回の番組テーマは「届け、スポーツのチカラ。」。やはりスポーツっていいなあと思います。一生懸命やっていることから、興奮と感動が生まれます。あれだけわかりやすく全力でやっていることが目に見えるのが陸上。そして世界の人種や、筋肉隆々の選手や小柄な選手、しなやかな走りをする選手といったタイプの違うアスリートが一堂に会するスポーツは陸上しかない。そこに魅力を感じています。
今大会も楽しみにしている選手が山ほどいます。前回ドーハ大会1500メートルと10000メートルで金メダルのS・ハッサン選手(オランダ)は以前から何か気になっていた選手ですが、今回1500メートル・5000メートル・10000メートルの3冠を獲得できるのか? ラスト1周のスピードは必見です! そして、17歳の女子高生だった世界デビューから、ずっと成長を見続けてきたアリソン・フェリックス選手(アメリカ)はラストラン。最後に有終の美を飾ってもらいたい、という思いでいっぱいです。
そして、日本代表も男子100メートルのサニブラウン選手は3年前とは目つきも変わっていますし、男子3000メートル障害の三浦龍司選手、女子やり投の北口榛花選手、男子走幅跳・橋岡優輝選手といった、近い将来世界でも活躍が期待できる若いチカラにも注目しています。お楽しみに。
◆中井のコメント
1997年に『世界陸上』のメインキャスターを務めて以来、シンプルで奥の深い陸上競技に魅了され続けてきました。アスリートには多様なバックボーンがあり、多くの人の支えがあり、ドラマがありました。
陸上王国アメリカで初めての開催となる『世界陸上オレゴン』いよいよ開幕します。メインキャスターとして最後の放送になりますが、陸上への愛を込めて選手たちが限界に挑む姿を余すところなくお届けします。ご期待ください!
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