(日本生命セ・パ交流戦、楽天-広島、2回戦、8日、楽天生命) 2019年9月7日の西武戦以来、1005日ぶりの本拠地・楽天生命パークでの勝利へ-。楽天先発、プロ14年目の辛島が熟練の投球術で広島打線を翻弄した。
前日7日に「色んな球を投げないと抑えられないのでそういう感じで今週もいきたい」と意気込みを語っていた左腕。言葉通りに多彩な変化球を駆使し、凡打の山を築いた。
今季ここまで2試合で2勝0敗、防御率0・84の安定感はこの試合も健在。130キロ台後半の直球、100キロ台のスローカーブ、チェンジアップ、スライダーを両コーナーに投げ分け相手に的を絞らせなかった。試合前時点の被打率は右打者が・208で左打者に対しては・176。広島は前夜から打順を変え、上本、堂林ら右打者を並べてきたが動じず強気に攻めた。
一回には菊池、二回には上本からいずれも内角の直球で見逃し三振を奪取。手元で沈むチェンジアップを意識させ、打者に手を出させなかった。小山投手コーチも「緩急がうまく使えていますし、低めに丁寧な辛島らしい投球ができている」と評価を口にした。(加藤次郎)
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