神奈川大(神奈川)は流通経済大(東京新)との1回戦(神宮)に3-2で競り勝った。
雨模様の神宮で、試合開始と同時に投じた一球は、この日最速タイの149キロを計測した。今秋のドラフト上位候補に挙がる神奈川大の右腕、神野竜速(かみの・りゅうどう)投手(4年)は「初回から全力でいく」という自身のスタイルを貫き、流通経大に5回4安打2失点。2015年大会以来7年ぶりの初戦突破に貢献。「キャッチボールのときから真っすぐが良かった」とうなずいた。
西武台千葉高出身で甲子園出場はなし。身長180センチから投じる最速152キロの直球が持ち味で、ネット裏から視察したDeNAの欠端スカウトは「低めに力強くて魅力のある球を放っている。リラックスして投げればもっと良くなる。楽しみな投手」と評した。
8日の2回戦は明大と対戦する。昨秋の明治神宮大会では慶大との準決勝で同点の九回に救援。サヨナラ2ランを被弾し4-6で敗れており「東京六大学にやられている。勝てるようにいい準備をしていく」。神宮の借りは神宮で返す。(武田千怜)