交流戦通算37本塁打となり、歴代10位に並んだ。交流戦では2016、19、21年と3度本塁打王に輝き、4度目となれば中村剛也(西武)に並んで最多。交流戦は4勝1敗で単独首位に浮上した。
プロとして、主将として決して弱みは見せない。20日のDeNA戦か6試合で23打数1安打と低迷。27日は疲労を考慮され今季初めて欠場した。毎年期待される中で結果を残すことが当たり前という重圧。「本当に嫌だよね。勝負事だからどちらかが負ける。そういう世界で生きるのは毎年しんどい」と本音を漏らしたこともある。
人知れず悩み、苦しむ中、頭の中では時に野球から離れ、「他にもっといいことがある」と楽しさを見つけて切り替え、下を向かない。苦しさを感じながらも、中心選手としてグラウンドに立ち続ける覚悟がある。
30勝に到達し、ビジターでは20勝5敗1分け(ホームは10勝13敗)。リーグ首位を守り、貯金は今季最多の「12」になった。高津監督も「(山田は)調子が出ていなかったけど、すっきりしたんじゃないですか」と復調に期待した。重責を背負うのが背番号1の宿命。勝利に導く一振りに、杜の都には色鮮やかな傘の花が咲いた。(赤尾裕希)
■データBOX
❶ヤクルト・山田が今季9号2ラン。交流戦での通算成績は打率・276(573打数158安打)、104打点。本塁打は昨年6月13日のソフトバンク戦以来、通算37本目。交流戦の通算本塁打数でオリックス・李承燁と並ぶ歴代10位となった。最多は西武・中村剛也の79本。ヤクルトでは最多で、2位はバレンティンの27本。
❷今季30勝目(18敗1分け)。ヤクルト(前身を含む)で49試合以内に到達したのは1961年(49試合、同年の最終順位は3位)、95年(45試合、優勝)、97年(49試合、優勝)に次ぐ25年ぶり4度目。到達スピードは95年に次ぐ2位タイ。