故郷の沖縄料理に夢をかけるヒロインとその兄妹らの家族愛を描くNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(月~土曜前8・0)の第34回が26日、放送された。
※以下、ネタバレあり。
暢子(黒島結菜)はレストランでの仕事始めから、厳しい連続勤務を言い渡された。オーナーの房子(原田美枝子)は、何か暢子に因縁があるようだ。シェフの二ツ橋(髙嶋政伸)に心配されながら、暢子は絶対にくじけないと誓い働き始めるが・・・。沖縄やんばるの実家では、姉・良子(川口春奈)が、友人の石川(山田裕貴)への想いがありながら、金吾(渡辺大知)から執ような求婚を受け続けて・・・。
良子は自宅で金吾と両家の顔合わせを迎えていた。そこへ石川が「ごめんください。僕、良子さんにちょっとお話があって」と現れる。金吾の父(不破万作)に、過去の〝男〟に話をつける代わりに手切れ金を用意して欲しいと裏でありもしない工作をしていた賢秀はあわてて「帰れ」と伝えるが、石川は「帰りません」「良子のことが好きだから!」「結婚したいんです」「幸せにします」「良子、俺と結婚してくれ」と食い下がり、「お母さん、お願いします。良子さんを僕に下さい」と土下座する。
良子は「ぽってかす。何で今更…。もう遅い」と泣くが、すぐに向き直り、「金吾さん、ごめんなさい。あなたと結婚することはできません。私は石川博夫さんと結婚します」と言って良子は石川と抱き合うのだった。金吾は「良子さんを必ず幸せにしてください。お願いします」と無理に笑顔を作りながら石川に伝えて去る…という展開だった。
前日の第33回には「誰も予想していなかった事態が…」と紹介されていたが、これにはクライマックスで花嫁を奪い去る映画「卒業」(主演、ダスティン・ホフマン)や、「僕は死にましぇん!! あなたが好きだから、僕は死にましぇん。僕が、幸せにしますからぁ!」の名台詞で知られるドラマ「101回目のプロポーズ」(主演・浅野温子、武田鉄矢)を思い浮かべる視聴者が続出。名作のオマージュ? に対し、SNSなどでは「卒業パターンになるとはびっくり」「101回目のプロポーズと同じだ」「あなたが好きだから。101回目のプロポーズじゃなく一回目のプロポーズ」などの声が挙がった。
朝ドラ通算106作目となる今作は、本土復帰から50年の節目を迎える沖縄が舞台のオリジナル作品で、「ちむどんどん」は「心がわくわく、ドキドキする」という意味の方言。女優の黒島結菜(25)がヒロイン・暢子を演じ、脚本は「マッサン」の羽原大介氏、語りはタレントのジョン・カビラ(63)が務める。主題歌は沖縄県出身の歌手、三浦大知(34)が今作のために書き下ろしたオリジナル曲「燦燦(さんさん)」。
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